カイコのふしぎ

カイコのなかま
カイコの一生
からだのふしぎ
絹糸のふしぎ

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カイコは、チョウやガと同じなかまの昆虫です。カイコのなかまは世界各地にいますが、カイコのように人間により改良され飼育されているものを家蚕(かさん)、野生のものを野蚕(やさん)と分類しています。

分類図

タサールサン 分類図

ヨナクニサン実物大の羽 ヨナクニサン エリサン

野蚕(やさん)を探してみよう
クワコ テンサン

カイコは、カイコガの幼虫の呼び方です。カイコガはチョウ・ガのなかまです。
カイコは、チョウと同じように約1ヶ月半の短い一生の間に、卵(たまご)→幼虫(ようちゅう)→サナギ→成虫(せいちゅう)と、すがたを変えます。これを、完全変態(かんぜんへんたい)といいます。
また、幼虫(ようちゅう)はそのままでは大きくなれないので、4回大きな皮に脱ぎ変え(脱皮だっぴ)をして成長します。脱皮(だっぴ)をする前には、えさを食べずにじっとして動かなくなります。ねむっているようなので眠(みん)といいます。
チョウとの違いは、繭(まゆ)をつくりその中でサナギになることです。

カイコの一生

カイコは、カイコガの幼虫です。だから、からだの構造がチョウやガと同じです。からだの不思議を調べてみましょう。

カイコのあたまはどこ? 口のように見える黒い小さなところが頭、頭のように見えるところが胸(むね)です。目のように見えるのは、眼状紋(がんじょうもん)というもようです。からだを大きく見せる工夫だといわれています。私たちがまちがえるくらいだから、他の昆虫には効果的でしょう。

カイコのからだとアゲハチョウ

足は何本?:胸(むね)に6本、腹(はら)に8本、お尻に2本あります。サナギになると胸の6本だけになります。→「サナギ〜羽化」のサナギ参照

呼吸はどうする?:カイコには肺(はい)がありません。からだの脇(わき)にある気門(きもん)から空気を取込み、からだ中にはりめぐらされた気管(きかん)を通して、体内にたまったガスを体外に出します。

骨がない?:カイコなどの節足動物(せっそくどうぶつ)には背骨(せぼね)がありません。そのかわりに、からだの外側をカラでおおっています。ひとは時間をかけて骨を大きくして成長しますが、節足動物(せっそくどうぶつ)は、小さくなったカラをぬぎ脱皮(だっぴ)するため早く成長できます。

口がふたつ?:カイコには、えさを食べる口と糸をはく吐糸口(としこう)のふたつの口があります。

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カイコがはいた糸は、0.02ミリほどの太さです。
糸をはく仕組みと糸の構造を見てみましょう。

謎とき1 絹糸の工場はどこにある?
 カイコは桑の葉を食べ、その中にふくまれるタンパク質、アミノ酸、炭水化物などを材料として、絹糸腺(けんしせん)という器官に取込み、フィブロインとセリシンという絹のもとになるタンパク質を作ります。絹糸を作り出す工場がこの絹糸腺です。絹糸腺(けんしせん)は、左右一対あります。

謎とき2 カイコは糸をはく?
 普通カイコが糸を吐くといいますが、実際には、糸の先をまわりの物に貼り付けてから、頭をハの字に動かしながら糸を引き出しています。からだから引き出される時に、糸が細くなり、からだの中で液体だったものが繊維化して糸になります。また、糸を引き出す時の強さや角度の違いが糸の性質に変化を与えます。

謎とき3 糸は糸のたばでできている?
 左右の絹糸腺(けんしせん)で作られたフィブロインは、セリシンで表面を被われ一本の糸となります。一本のフィブロインは、さらに細いフィブリルのたばで作られ、そのフィブリルもさらに細いミクロフィブリルのたばでできています。
この、たくさんの糸のたばでできていることにより、独特のかがやきややわらかさが生まれます。

謎とき4 絹糸はなぜかがやく?
謎とき3の図の2本のフィブロインの形にひみつがあります。切り口が三角形に似ていませんか?この三角形を光が通り、プリズムと同じ現象(げんしょう)が現れます。プリズムとの違いは、しなやかなフィブロインの束(たば)のなかに、無数のプリズムがあり、複雑に屈折(くっせつ)が変化するので、やさしい光沢になることです。

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