蚕業技術研究所

消石灰上澄み液の散布による養蚕農家の防疫管理

蚕の飼育を年に何回も行う場合、飼育の間隔が短く、多忙であったりして、蚕飼育施設や道具類の洗浄除菌を必ず実行するというわけにはいきません。そのため、蚕作が不安定化するケースがままあり、結果として繭の収量が減ることになり繭の品質も低下する問題があります。
このような問題を解決するため、蚕業技術研究所や群馬県、茨城県、栃木県の研究者が集い、防疫管理研究グループを結成し養蚕農家の防疫管理法を検討してきました。そして、消石灰上澄み液を散布することが、飼育環境の改善に有益であることを実証しました。
消石灰上澄み液の散布は人と蚕にやさしく飼育期間中でも床面に散布でき、調製してから40日間は使用可能であることを特長としています。そして、散布を継続していると、徐々に蚕作が向上してくるのも特長的です。

散布の様子1 散布の様子2

動力噴霧機によって消石灰上澄み液を蚕飼育施設と通路など作業で通る場所に散布する。
散布を継続すると蚕飼育成績は向上してくる。

飼育成績 H10年 飼育回数-6 年間収繭量-1121.1kg H15年 飼育回数-5 年間収繭量-1250.8kg
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